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(Movie #32) バーン・アフター・リーディング [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
「バーン・アフター・リーディング」
原題:Burn After Reading
監督:Joel Cohen, Ethan Cohen
出演:Frances McDormand, George Clooney, Brad Pitt, John Malkovich
登場人物たちは大真面目。すれ違いと勘違いが勘違いを生み、事態が思わぬ方向に転がっていく、これぞコーエン兄弟印とでも言うべきブラックコメディ。
俳優陣はコメディからシリアスまで何でもこなせる手練れたち。それぞれのパートで存在感を競っています。着地点が見えないストーリーですが、そもそも着地点なんて探していないようにも思える作品。まさにオフ・ビートです。
確かに笑えるツボはたくさんある面白い映画です。これだけの俳優陣を見事にディレクションしたコーエン兄弟の監督ぶりは特筆すべきでしょうが、一度見れば十分で、二度三度と観たいとは思わない。この物足りなさが何かと考えてみると、登場人物に生活感が無いことが要因と思いました。
それぞれの登場人物のキャラクターのデフォルメに気を取られて、彼らの日常と非日常が醸し出す「落差」の面白さが損なわれてしまった。この手のコメディの面白さは、一見、市井の普通の人間があるきっかけでとんでもない暴走をしてしまうことにこそあるはずなのですが、本作にはそれがない。俳優陣もあえてオフ・ビートな方向にもっていこうという「色気」が感じられる。そのディレクションがアダになったといえるかもしれません。
とは言っても及第点の仕上がり。1時間半強の尺もちょうど良い塩梅です。
2012-05-17 00:00
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(Movie #31) 刑事コロンボ/殺人処方箋 [かふぇ・ど・しねま(Movie)]

刑事コロンボ完全版 DVD-SET 1 【ユニバーサルTVシリーズ スペシャル・プライス】
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- メディア: DVD
原題:Prescription:Murder
監督:Richard Irving
出演:Peter Falk, Gene Barry
製作年:1968年
単発ドラマとして作られた「刑事コロンボ」の第1作。舞台劇のTVドラマ化とあって登場人物の駆け引きもどこか演劇風に感じられます。
知能が高く、社会的にも成功している犯人と、一見風采の上がらないが実は頭の切れる刑事との手に汗握る頭脳戦というシリーズの原型はこの1作目で確立されています。
一見完全犯罪と見える殺人事件の小さな綻び、小さな矛盾から疑惑を深めるコロンボ。本作でも犯人の小さな挙動が普通とは違うと感じたことから捜査が深まっていきます。
今回の犯人は精神分析医。
コロンボが精神分析医に自分の分析を依頼するシーンでのコロンボと犯人の駆け引きはゾクゾクするスリリングさ。精神分析医はコロンボの手法を完璧に見抜いている。とぼけながら犯人に有効な一撃を加えようとあらゆる角度から攻めるコロンボ。このシーンはまさに舞台劇の趣。ピーター・フォークとジーン・バリーの演技も素晴らしい。
コロンボといえばやはり吹き替え。この吹き替えなくして、日本でのコロンボ人気は無かったと思われるほど小池朝雄さんの吹き替えは巧い。
このシリーズはそれこそ何回も観ていますが、まったく飽きない。ストーリーの素晴らしさ、倒叙法を最大限活用した心理ドラマの面白さ、そして何よりもコロンボの何とも言えない色気。まさに時代を超える作品です。
2012-05-15 00:00
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(Movie #30) オリヴァ・ツイスト [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
「オリヴァ・ツイスト」
原題:Oliver Twist
監督:David Lean
出演:Robert Newton, Alec Guinness, John Howard Davis
製作年:1948年
日本公開:1953年7月
何度も映画化されている文豪チャールズ・ディケンズの「オリヴァ・ツイスト」をデヴィッド・リーンが映画化。
冒頭から素晴らしい画面の連続。
雷鳴とどろく不気味な嵐のなか、妊婦が丘の上の建物を目指して歩いている。妊婦が向かっている建物が「救貧院」であることが、看板が稲光で照らされることで分かるという劇的な映像感覚。波乱の物語の導入としてこの上ない。
19世紀のロンドンの貧民街を再現したセットの素晴らしさも特筆すべきだし、ロバート・ニュートン、アレック・ギネスの演技は秀逸。オリヴァ役のジョン・ハワード・デイヴィスはいかにもいたいけな少年という面持ちで、運命に翻弄されるオリヴァの雰囲気にぴったり。
脚本もよく練られていて、オリヴァが心を許し、オリヴァのことを直感的に信じる富豪の召使いのおばさんとの感情の交流をほんの数カットで描き切るあたりもさすが。脇役のキャラクターも過不足なく描かれているし、おおよそ疵が見当たらない完成度の高い作品と思います。
おススメです。
2012-05-13 00:00
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(Music #22) TECHNODON / Yellow Magic Orchestra [かふぇ・ど・みゅーじっく(Music)]

- アーティスト: イエロー・マジック・オーケストラ,細野晴臣,湯川れい子,坂本龍一,ウイリアム・ギブソン,フレッド・ワイズ,高橋幸宏
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1993/05/26
- メディア: CD
TECHNODON / Yellow Magic Orchestra
1. BE A SUPERMAN
2. NANGA DEF?
3. FLOATING AWAY
4. DOLPHINICITY
5. HI-TECH HIPPIES
6. I TRE MERLI
7. NOSTALGIA
8. SILENCE OF TIME
9. WATERFORD
10. O.K.
11. CHANCE
12. POCKETFUL OF RAINBOWS
世界のミュージックシーンで”3番目”にシンセサイザーを駆使したポップを展開した"Yellow Magic Orchestra"=YMO。YMOのメンバー(細野春臣、高橋幸宏、坂本龍一)の3人曰く、まずはKraftwork、つづいてGiorogio Moroder、それに続くのがYMOということだそうです。
日本のみならず世界にテクノポップの旋風を巻き起こしたYMOの第1期活動期間は1978年から1983年のわずか5年。その5年間に彼らはシンセサイザーを使った音楽の可能性を徹底的に追求しました。
大ヒットを記録した2ndアルバム"Solid State Survivor"でポップの可能性を追求し、一転、前衛的な「BGM」、「テクノデリック」といった超名盤をものにしたかと思えば、最後には「君に胸キュン」に代表されるようなテクノ歌謡まで。やるべきことをやりつくし、メンバー間の音楽的な確執も手伝って1983年に「散開ライブ」と謳う解散ライブで活動に終止符を打ちます。
その後、80年代を通じてメンバーはそれぞれ活躍の場を拡げていきます。特に坂本龍一は「ラストエンペラー」でアカデミー作曲賞を受賞するなど世界的なミュージシャンとして活躍しました。
解散から10年経った1993年に突如として「再生」したYMOが発表したのがこの"TECHNODON"。
この「再生」はビジネス上の要請にうまく”乗せられた”(もしくは乗ってしまった”)という部分も多分にあったようで、3人ともこの「再生」当時の話はあまりしたがりません。特に、細野春臣と坂本龍一の音楽的な確執はまだ雪解けを見ておらず、製作現場は決していい雰囲気ではなかったようです。
とは言っても、アルバムのクオリティは大したもので、93年当時のテクノ、ハウス、エレクトロニカ、アンビエントミュージックを睨みながら作られたおり、かつてのテクノポップの趣はほとんどない仕上がりには3人の矜持が感じられます。また、ウイリアム・バロウズやウィリアム・ギブスンといったアメリカのビートニク、サイバーパンクSFの鬼才たちをフィーチャーしているあたりは、3人の嗜好が感じられ興味深いです。
リリース当時は、「あのテクノポップ」を期待した旧来からのファンからは不評を買い、当時のテクノを主導していた連中やそのファン層にとってはロートルグループのように取られていたところも("TECHNODON"というタイトルがいみじくも皮肉になっている)あり、不幸な生い立ちの作品となってしまいました。
しかし、今聴いても古くなっていない耐久性があるアルバムで、再評価されるべき作品と思います。
2012-05-12 00:00
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(Movie #29) ワイルド・ギース [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
原題:The Wild Geese
監督:Andrew V. McLaglen
出演:Richard Burton, Roger Moore, Richard Harris, Hardy Krüger
製作年:1978年
日本公開:1978年8月
かれこれ20数年前にTV放送されたものを録画して何度かビデオで観たことはありますがノーカットは初めて。
アフリカ某国で拉致された同国元大統領・リンバニを救出すべく、イギリスの貴族エドワード卿はプロの傭兵=フォークナー大佐(リチャード・バートン)にその任務を依頼します。エドワード卿は銅の利権を得るためにリンバニを救出する必要があったのです。金の為ならどんな仕事でも引き受けるフォークナーはかつて共に闘った仲間を集めて作戦実行に移ります。
集められた傭兵は訓練もそこそこに大統領救出にアフリカへ。
作戦は順調に進み、収容所から大統領を救出することに成功。救出地点の空港に向かいます。しかし、作戦成功と同じころ、エドワード卿は銅の利権を別のルートで得ることに成功しリンバニは不要になってしまいます。傭兵たちに支払うギャラが惜しくなったエドワード卿は彼らを見捨てて、救出用の飛行機はフォークナーらを乗せることなく飛び立ってしまいます。敵国で孤立無援となった傭兵部隊の運命は?
前半1時間はフォークナーをはじめ主要登場人物や傭兵志願者たちの訓練風景を丁寧に描きます。この前半がすこぶる魅力的。
大統領救出成功までは軽快な戦争アクションで娯楽色が強いですが、傭兵部隊が窮地に陥ってからは戦闘の凄惨さや哀しさが色濃く滲んできます。それと共に銃撃戦のシーン続きやや単調になりますが、前半の描写がしっかりしているのでドラマ性が損なわれません。
アンドリュー・V・マクラグレンの演出は明快で、登場人物たちの置かれた状況が常に観客に理解できるように心を砕いています。アクション映画のお手本とでもいうべき演出です。
この頃のマクラグレン監督は「シー・ウルフ」、「北海ハイジャック」といった掘り出し物のアクションを数多く手がけています。その中でもこの「ワイルド・ギース」はもっとも優れた作品と思います。
キャスティングも素晴らしい。
リチャード・バートン、ロジャー・ムーア、リチャード・ハリスらがそれぞれの個性を十分に活かせる役を得て、見事なアンサンブルを見せてくれます。その他の脇役の兵隊たちもそれぞれにしっかりと個性が与えられているので、主演級の俳優だけが目立つこともなく、とても豊かな人間ドラマとなっています。
蛇足ですが、DVDのオーディオコメンタリーで昨年末に亡くなったあの内藤陳さんが語っています。この手の映画と内藤陳さんという組み合わせ。分かる人には分かるでしょう。泣けるわ。
2012-05-10 00:00
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言葉がつなぐ縁 [かふぇ・ど・ざっき(Note & Diary)]
ふと思い出したように
ブログのアクセス解析を見ることがある。
ビジネスじゃないから興味本位だけど
どんな検索ワードを使って
僕のブログに辿りついたのか
見てみると面白い。
『岩波国語辞典第7版の中表紙』
なんてのがあった。
超ピンポイントなワード。
僕が辞書のお話のなかで
「岩波国語辞典」について書いたから
引っ掛かったんでしょうけど
「中表紙」に何かあるのかな?
書店で確かめてみたい。
良く見かけるワードは
「向田邦子」
やっぱり根強いファンがたくさん
いらっしゃるのでしょうね。
こういうワードを手掛かりに
記事を書いたらアクセス数が
上がるのかもね。
意味ないことだけど。
「かわうそうしん」
で検索してくれている方もいた。
純粋にうれしい。
たぶん、何か気に入ってくれたの
でしょう。
数々の検索ワードたちの後ろにいる
無数の人々。
その人たちがそのワードを打ったとき
何を思っていたのか?
ちょっと想像を巡らしてみるのも
面白い。
ブログのアクセス解析を見ることがある。
ビジネスじゃないから興味本位だけど
どんな検索ワードを使って
僕のブログに辿りついたのか
見てみると面白い。
『岩波国語辞典第7版の中表紙』
なんてのがあった。
超ピンポイントなワード。
僕が辞書のお話のなかで
「岩波国語辞典」について書いたから
引っ掛かったんでしょうけど
「中表紙」に何かあるのかな?
書店で確かめてみたい。
良く見かけるワードは
「向田邦子」
やっぱり根強いファンがたくさん
いらっしゃるのでしょうね。
こういうワードを手掛かりに
記事を書いたらアクセス数が
上がるのかもね。
意味ないことだけど。
「かわうそうしん」
で検索してくれている方もいた。
純粋にうれしい。
たぶん、何か気に入ってくれたの
でしょう。
数々の検索ワードたちの後ろにいる
無数の人々。
その人たちがそのワードを打ったとき
何を思っていたのか?
ちょっと想像を巡らしてみるのも
面白い。
2012-05-08 00:00
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(Movie #28) 道 [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
原題:La Strada
監督・脚本:Federico Fellini
出演:Anthony Quinn, Giulietta Masina
製作年:1954年
日本公開:1957年5月
フェデリコ・フェリーニ監督の初期の代表作。
浮草暮らしの大道芸人の男・ザンパーノ(アンソニー・クイン)とその男にわずかな金でまるで奴隷のように身請けされた女・ジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)の旅暮らしを抒情性豊かに描きます。
貧しいイタリアの街の描写が素晴らしい。
そんな貧しい国の最下層として生きる旅芸人たちの日常は道端の「石ころ」のような生活。ジェルソミーナはザンパーノとそんな生活を続けながらも、徐々に彼に思いを寄せていきます。
しかし、ザンパーノにとってジェルソミーナは金で買い取った助手以外の何物でもなく、彼女への扱いは酷いものでした。ジェルソミーナは何度もザンパーノの元から去ろうかと悩みます。
元々、少し頭が弱いジェルソミーナは口減らしのためにザンパーノに売られ、自分の存在価値を見出すことが出来ません。弱気になったジェルソミーナを励ますようにに旅芸人の仲間が語ります。
「石ころにも何か役目はある。神様はご存じだ」
このシーンはペーソスの中にイタリア人らしい明るさ、ポジティブさが感じられる名シーン。映画のハイライトと言えるシーンです。
アンソニー・クインは人生に疲れ切った野卑で他人への思いやりのかけらもないザンパーノを見事に演じていますし、ジュリエッタ・マシーナは年齢不詳のその佇まい、時折見せる無垢な笑顔で不思議な存在感を醸し出してます。そして、映画をペーソスあふれる作品に仕上げる最高の調味料とでも言うべきニーノ・ロータによる音楽も素晴らしい。
60年近く前の映画で、クラシックの名に相応しい作品。生きることは悲劇である。でも、無意味ではないはず。人生の本質を豊かに描いた本作はこれからも見続けられるであろう名作です。
2012-05-06 05:36
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(Music #21) Wop Bop Torledo / Wop Bop Torledo [かふぇ・ど・みゅーじっく(Music)]
Wop Bop Torledo / Wop Bop Torledo
1. Beat Bomb(Part One and Two)
2.Kissaway
3.Methinks I Luv You
4.Still Something Special
5.Long Distance
6.Jungle Fever
7.Take Me While the Going's Good
8.Big Brick Wall
9.Long Walk Home
1990年(古っ!)当時、梅田LOFTにあったWAVEで大プッシュされていたアルバム。
Matt Bianco, Swing Out Sisterといったラテン、ソウル、ジャズを絶妙にブレンドしたハイパー・ダンスサウンドで、当時のクラブシーンではそれなりに話題になったはずなんだけど消えてしまいました。
ヴォーカルのMaryanne Morganは、少しハスキー気味でしゃくりあげるような歌い方が凄くカッコいい。冒頭にも書いた通り、ラテン、ソウルのフレイヴァーを程よくブレンドしたポップそのものな作り。
Beat Bombはファンカラティーナ調のごきげんなダンスチューン。ミッドテンポが心地よいノーザン・ソウル風のKissaway、Still Something Special、そしてMaryanneのヴォーカルがとにかくカッコいいTake Me While the Going's Goodなどなど。捨て曲のない名盤です。
一時はSwing Out Sister, Workshyなどと共に夜のドライブに欠かせない一枚になってました。
久しぶりに聴いてみて、やっぱりいいな!と。
90年代、バブル期のミュージックシーンを思い起こすにはうってつけです。
2012-05-05 00:00
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(Movie #27) 殺しの分け前/ポイント・ブランク [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
「殺しの分け前/ポイント・ブランク」
原題:Point Blank
監督:John Boorman
出演:Lee Marvin, John Vernon, Angie Dickinson
製作年:1967年
日本公開:1968年2月
ウォーカー(リー・マーヴィン)はリース(ジョン・バーノン)と強盗を計画。首尾よく成功するが、リースは裏切りウォーカーを殺そうとする。奇蹟的に一命を取りとめたウォーカーだったが、ウォーカーの妻とリースは不倫の仲でリースは金と妻と共に姿をくらます。ウォーカーは、リースが妻と暮らしている家へ復讐を果たすために向う。
ジョン・ブアマンの才気が迸る快作。
タイトルバックのあえてアクションを排したアクション演出。ほとんど何の説明もなくあっけなく成功する強盗からリー・マーヴィンが妻の家へ復讐に向うまでの演出は簡潔にしてスタイリッシュ。
高架下で車をぶち壊すシーンもすごく映画的だし、殺し屋がリー・マーヴィンをライフルで狙うシーンのロングショットもいい。リー・マーヴィンとアンジー・ディッキンソンのベッドシーンのフラッシュバックの使い方には、ベッドシーンが大嫌いな僕も吃驚しました。
細部の素晴らしさは挙げだすときりがないくらいですが、ストーリー運びはやや難がありますし、ラストも分かりにくい。ストーリーを追うのではなく映像を楽しむ作品と思います。
この頃のリー・マーヴィンは脂が乗り切っている感じ。
一度聴いたら忘れない独特の低い声、2枚目とはほど遠い無骨なルックスが役柄にピッタリとはまっています。
アンジー・ディッキンソンもいい。ちょっと他には居ないような女優さんで独特のセクシーさ(色気とは違う)を持っている人ですね。
TSUTAYAの「発掘良品」としてレンタルオンリーでDVD化されている模様。
この手の映画がセルDVDになっていないところに日本の洋画マーケットの狭さを感じずにはいられません。
2012-05-04 10:07
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(Movie #26) カーズ [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
原題:Cars
監督:John Lasseter, Joe Ranft
出演(声):Owen Wilson, Bonnie Hunt, Paul Newman
製作年:2006年
日本公開:2006年7月
久しぶりにディズニー・ピクサーのアニメを見ました。
たぶん「カールじいさんの空飛ぶ家」以来だと思います。
溢れんばかりの才能をまだコントロールできない新人レーシングカー=ライトニング・マックイーンが偶然迷い込んだのは、ラジエーター・スプリングスという地図から消されてしまった街。
かつての幹線道路だったルート66沿いにあるこの街は、バイパスのハイウェイが開通したことで旅行客が激減。街は完全に寂れてしまって、住人たちは途方にくれながら日々を過ごしています。
それまで人よりも目立つこと、人に勝つことしか頭になかったマックイーンは、初老の元レーシングカー・チャンピオンのドク・ハドソンや、気立てのよい街のクルマたちに囲まれて人生(カー生?)の本当の素晴らしさに気づいていきます。
映像はさすが。ディズニー・ピクサー品質恐るべし。
コミカルな場面では少し”アニメ風”、キメの場面では美しい光沢で車の美しさを追求。このあたりのメリハリの付け方は監督さんの手腕ですね。さすがです。
ラジエーター・スプリングスに住むクルマたちがとても愛らしく、特にイタリア系のタイヤ屋=ルイジとグイド(名前がいいよね)のコンビは名コンビです。
マックイーンの師匠となるドック・ハドソンはポール・ニューマンが声を担当。渋い演技を聞かせてくれます。
いろいろと良いシーンはありますが、特にラジエーター・スプリングスの街がかつての輝きを取り戻すシーンが素晴らしいです。オールディーズをバックに次々と点灯するネオンサイン。街中で軽快にスゥイングするクルマたち。アメリカ映画でしか表現できない美しく、ポップな画面です。
移動が旅の目的ではなく、手段となった今日。
スピードがすべての現代社会に取り残された街を救うのが、「速く走ることだけ」を目的に作られたレーシングカーというのは、現代人への皮肉と愛情が綯い交ぜになった素晴らしい設定だと思います。
ラストのレースシーンの展開は爽快ですし、全編通して友情や他人への思いやりを過不足なく描いています。
「善く生きる」とは何か?ということを思い出させてくれる佳作でした。
2012-05-03 00:00
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ルパン三世 峰不二子という女 [かふぇ・ど・てれび(TV)]
ルパン三世といえば、いまや国民的な人気アニメ。
僕は緑色のジャケットを着た最初のシリーズが大好きでした。
関西では一時、日曜の12時から1時間、ルパンのシリーズを何度も再放送していた時期があり、最初のシリーズから、ルパンのジャケットが赤になったシーズンまで全話を見ていると思います。
さて、80年代半ばに放送されて不評だった「ルパン三世Part.3」から27年ぶりの新シリーズが4月4日から日本テレビで放送されている「峰不二子という女」。残念ながら僕の住む関西ではTV放送はされていませんが、ネット時代の今となってはオン・デマンドで観られるからありがたいものです。
現在、第4話まで終了。
第3話まではシリーズのプロローグ的に不二子とルパン、次元大介、石川五右衛門との出会いが1話ずつ描かれました。人物紹介に3話も費やすという贅沢さは深夜帯の放送で「ルパン三世」という確立されたブランドだからこそ。
今までのシリーズでは隠され続けてきた峰不二子のバストトップも今回はフルに解禁(笑)
毎回、不二子のセクシーなシーンが散りばめられていてこれも深夜帯ならではでしょう。
ルパンと次元以外は一新された主要キャストも馴染んでいます。
特に増山江威子さんの印象が強い峰不二子役を演じている沢城みゆきさんの仕事ぶりは素晴らしい。五右衛門も井上真樹夫さんのイメージに沿っていました。銭形警部は山寺宏一さんが当てていますが、コミカルさは影をひそめかなり渋い銭形になっています。
絵は少しモノトーン風のシックで陰影のある雰囲気。モンキー・パンチの原作イメージに近づけようとしているようです。最近の平板なアニメとは一線を画していてなかなか見応えがあります。
演出はシリーズ史上初の女性演出家(山本沙代監督)。女性から見たルパンをはじめとする男たちのカッコよさが出ているように感じます。逆に、峰不二子は見た目はそりゃセクシーだし、サービスショット全開ですが、周りの男を舞台に連れてきて引き立たせるための狂言回し的な感じでクールさはイマイチないところがちょっと残念。男が霞む女のカッコよさに期待です。
正味20分ちょっとで一話完結になっているので、お話は相当粗い。ですが、雰囲気で十分に見せてくれるシリーズです。次回も楽しみ。
2012-05-01 00:00
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(Movie #25) ダーティハリー [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
原題:Dirty Harry
監督:Don Siegel
出演:Clint Eastwood, Andrew Robinson, John Venon, Harry Guardino
製作年:1971年
日本公開:1972年2月
"I know what you're thinking. Did he fire six or only five ? Well, to tell you the truth, in all this excitement I've kind of lost track myself. But being this is a 44 magnum, the most poweful handgun in the world, and would blow your head clean off... you've got to ask one question:"do I feel lucky ? " Well, do ya, punk ?”
「お前が考えていることは分かるよ。俺が6発撃ったか、まだ5発か?正直、俺も興奮して分からないんだ。だがな、これは44マグナム。世界一強力な拳銃で、お前の頭くらいきれいに吹き飛ぶよ。お前が考えなきゃならないのは『おれは運があるか?』ってことさ。さあ、どうだい、クズ野郎」
あまりにも有名なこの台詞でイーストウッドは一躍ハリウッドを代表する大スターになりました。
TV西部劇「ローハイド」、マカロニ・ウエスタン「荒野の用心棒」、「夕陽のガンマン」、「続・夕陽のガンマン」などウェスタンの新進俳優として既にスターとなっていたクリント・イーストウッドの出世作。
今回、東宝の「午前10時の映画祭」で上映されたので、初めて大画面で鑑賞しました。
ビデオ、LD、DVDとこの映画に使ったお金と時間は半端ではありません。少なくとも20回は観ていると思います。ですから、この映画についてはショット、編集、台詞まで完全に頭に入っていますし、今更新しい発見はないわけですが、やはり映画館のスクリーンで見ると、撮影当時のサンフランシスコの街並みや行き交う人々の服装などの雰囲気が感じられて、映画の世界に深く浸ることが出来ました。
シリーズ2作目以降はハリー・キャラハンを主軸としたアンチヒーローものの趣が強く、劇画調になっていきましたが、この第1作はサンフランシスコの街を守る、汚い仕事も厭わないダーティヒーローの姿を等身大で描こうとしていたことを改めて強く感じました。
それは、ブルース・サーティーズのローキーの画面づくり、特に夜の場面の誰が何をしているのかも分からないような画面作りと、ドン・シーゲルの演出、編集がいたずらにカットを短くして緊張感を高めたりというような手法ではなく、ハリーの視線とそれを補完するカットを上手く組み合わせてあることに拠ります。
観客はカメラと共にハリーと夜のサンフランシスコをパトロールしたり、覗きをしたり、自殺願望者の説得に向ったりするような感覚に陥ります。
イーストウッドの見事な演技はもちろんですが、アンディ・ロビンソンが演じた強烈な異常性格の殺人者は映画史に名を残す犯人像でしょう。この犯人の造形があればこそハリーのはみ出しぶりの説得力が増すというもの。
製作から既に40年以上が経過した作品です。
当時の時代を背負った作品だけに、風化してきているところもありますし、テンポはとてもスローに感じることは否めません。
しかし、あまりにも鮮烈なタイトル前のシーン、ホットドッグを齧りながら悠然と歌舞伎役者が見得を切るように44マグナムを仁王立ちでぶっ放すハリーの姿、犯人を追いつめたスタジアムでのハリーの猛烈な怒りと、醒めた俯瞰ショットの組み合わせ。挙げればきりがないほど、映画的に豊かな場面がたくさんあります。
2012-04-30 00:00
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(Movie #24) スモーク [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
原題:Smoke
監督:Wayne Wang
脚本:Paul Auster
出演:Harvey Keitel , William Hurt , Forest Whitaker
製作年:1995年
日本公開:1995年10月
"Weight of the Smoke" = 煙の重さ
英国にタバコを伝えたウォルター・ローリー卿がエリザベス1世の前で「煙の重さ」を量って見せたという魅力的な挿話から始まる「スモーク」は極上の人情ばなし。落語ではありませんよ。
タイトルどおり、全編に亘ってタバコを吸う男と女が出てきますが、それぞれがサマになってる。タバコが文化の真ん中にあった最後の時代に作られた素晴らしい作品です。
舞台はニューヨーク・ブルックリン。
街角の小さなたばこ屋の店主・オーギー(Harvey Keitel)は、毎日店の前の通りを写真に撮り続けている。変わり映えしない街をゆく人々は移ろっていく。そんな日々を慈しむように淡々と過ごすオーギーを中心に、銀行強盗の流れ弾で妻を失ったショックから立ち直れない小説家・ポール(William Hurt)、彼をすんでのところで交通事故から助ける黒人の少年・ラシードらの小さな物語が展開します。
オーギーとポールの友情ともつかない微妙な人情の機微、強盗が落とした6千ドルを拾ったラシードの金が人々の間を回っていく間に「生きた」金になっていく構成の妙。
登場人物一人ひとりにドラマがあり、その一つひとつがリアルでもあり、夢のように美しくもあり、悲劇のように哀しくもあり、誰にも言えないような陰がある。ポール・オースターの手による脚本の出来栄えは秀逸です。
でも、この映画はやっぱりHarvei Keitelの映画。
ラスト近くの長台詞はまさに独壇場。彼のキャラクター造形が、映画の魅力に大いに貢献していることは間違いありません。受けのWilliam Hurtも全編さすがの演技です。
一人ひとりの人生は「煙の重さ」のようなものかもしれない、でも確かに「重さ」はある。
観ると少しだけ自分にも他人にも優しくなれそうな、そんな映画。
何度観てもいいね。
2012-04-29 00:00
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(Movie #23)正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官 [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
原題:Crossing Over
監督・脚本:Wayne Kramer
出演:Harrison Ford , Ray Liotta , Ashley Judd
製作年:2009年
日本公開:2009年9月
Land of Freedom,Land of Opportunity...
自由でチャンスに溢れた国=アメリカへ夢を馳せてやって来る多くの移民。
しかし、誰もが市民権=グリーンカードを得られるわけではなく、多くの移民があの手この手でアメリカでの「椅子」を獲得しようと、たった今も悪戦苦闘しています。
そんなアメリカの移民問題、民族問題に焦点を当てた社会派群像劇。
ハリソン・フォード主演ですが(と言ってはなんですが)アクションサスペンスではなく9.11のテロ以降、益々混沌としたこれら問題の今を抉ろうとした意欲作です。
ハリソン・フォード演じるブローガンは移民税関捜査局(I.C.E.)の捜査官。不法移民たちの実情に胸を痛め、彼らに対して同情的で、捜査でも「目こぼし」してしまうような人情派。ある日、捜査で捕まえた若い女性の不法就労者から子供の面倒を無理やり頼まれ、情に流されたブローガンは子供を母親の実家のあるメキシコまで送り届けます。しかし、母親はいったんメキシコに送還されていたものの、すぐにアメリカに再密入国をしようとすでに実家を出た後でした。
同じころ、女優の卵であるクレア(アリス・イヴ)はTVのオーディションに合格して大きなチャンスを掴みますが、女優として目立った実績もないオーストラリア人である彼女には就労ビザが下りません。クレアは入国管理局で門前払いを受けた後に小さな交通事故を起こしますが、その事故の相手はグリーンカードの発給審査官・フランケル(レイ・リオッタ)。フランケルは事情を知り「女としての見返り」を条件にクレアにグリーンカードを出すことを約束します。
フランケルの妻・デニス(アシュレイ・ジャド)は有能な弁護士で、強制送還により親を失った子供のために里親を探したり、当局と掛け合ったりという仕事に忙殺されています。デニスの元には、9.11のテロを肯定するような発言を高校でしたために、FBIから危険人物と扱われたアラブ系の女子高生とその家族の問題が持ち込まれますが・・・
と、いくつかのお話が並行して進み、貧困と不法就労、ハリウッドとセックス、9.11テロ後の民族排他問題などそれぞれの切り口があって興味深いです。
脚本はなかなかの力作だったと思いますが、映画としてはそれぞれのエピソードを並べただけで、国籍問題、移民問題、民族問題の闇や不条理を炙り出すような演出の高まり、掘り下げがありません。
ハリソン・フォードは健闘していますが、元々が演技巧者ではない(というより何もしていないように見えてしまう)俳優だけに、アクディングディレクションに一工夫欲しかったところです。そうすれば、彼の陰鬱な表情から読み取れる感情の深さ、悩みを観客はより感じられたと思います。レイ・リオッタもアシュレイ・ジャッドも見せ場はなく、顔ぶれが豪華な割にはもったいない使い方をしています。
真面目に作られた作品だけに否定はしたくない作品ですが、群像劇としての面白さ、深さも足りずやや中途半端な出来に終わってしまった一本でした。
2012-04-28 00:00
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(Music #20) The Buddha of Suburbia / David Bowie [かふぇ・ど・みゅーじっく(Music)]
The Buddha of Suburbia / David Bowie (Original TV Drama Soundtrack)
1. Buddha of Suburbia
2. Sex and the Church
3. South Horizon
4. The Mysteries
5. Bleed Like a Craze,Dad
6. Strangers When We Meet
7. Dead Against It
8. Untitled No.1
9. Ian Fish,U.K.Heir
10.Buddha of Suburbia
6年ぶりのソロ作となった"Black Tie White Noise"(1993)が、誰もが諦めかけていたBowieの創作能力の復活を告げた直後に発表された英国TVドラマ"The Buddha of Suburbia"のサントラ。実質上、Bowieのソロ作品と言っていい内容で、全曲Bowieの単独クレジットの作品。
このアルバムはBowieらしい意趣返しだ。
"Black Tie White Noise"の前作となる"Never Let Me Down"(1987)はBowie史上最も評価が低い作品で、セールスも惨敗。Bowieの創作能力の衰えは誰の目にも明らかで、それは本人が最も感じていたことだろう。しかし、Bowie信者からは「組む相手さえ変えれば」みたいな擁護の声も上がったりで、それはBowie自身をより深く傷つけたかもしれない。
"Black Tie White Noise"で旧来からのファンにはすこぶる評判の悪かった"Let's Dance"を共に作ったNile Rodgersを迎え、新たなるBowie Musicをかき鳴らすことで自信を取り戻したBowieは、次作となる本作で、失敗作と酷評された"Never Let Me Down"を共に作ったDavid Richards,Erdal Kizilcayを再度迎え、録音スタジオも"Never Let Me Down"と同じスイスのMoutain Studioで製作に取り掛かる。
これが意趣返しではなくてなんであろう。誰と組もうがいい作品をものにできる確信があり、Bowieはこう言いたかったに違いない。「僕の音楽のすべてのクリエイティビティの源は僕にある。誰と組もうがそれは究極的には関係ない」と。
楽曲の完成度は高く、"The Mysteries"や"Ian Fish U.K. Heir"といったインスト曲はベルリン時代を彷彿とさせる。ドラマの主題曲となる"Buddha of Suburbia"は"Lodger"(1979)の"Fantastic Voyage"あたりを思い起こすようなBowieらしいロマンチシズムを感じる名曲だし、"Strangers When We Meet"の感動的な歌詞、楽曲は聴き手を惹きつけてやまない。
伸びやかなボーカル、UKロックの伝統とでもいうべき少し歪んだ楽曲たち、シンプルなプロダクションがこれらを引き立たせる。いい意味で力の抜けていて、Bowieらしさが随所に感じられる快作。
2012-04-26 00:00
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(Movie #22) 裏切りのサーカス [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
「裏切りのサーカス」
原題:Tinker Tailor Soldier Spy
監督:Thomas Alfredson
原作:John Le Carre
出演:Gary Oldman,Colin Firth,Tom Hardy,John Hart,Toby Jones,Mark Strong,Benedict Cumberbatch
製作:2011年
日本公開:2012年4月21日
エスピオナージュ小説の旗手=ジョン・ル・カレの「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」の映画化。ル・カレのファンである僕は彼の小説の映画化作品は必ず見るようにしていて、特に前評判の高い本作はまさに「待ちに待った」作品だった。
寡黙と静寂が紡ぎだすアート。こんな映画を作れる監督がまだ居たんだね。泣けた。
体調不良を押して行ったけれど、その甲斐はあった。映画が終わったらまた調子悪くなったけどね。プチ鬱か?(笑)
最近のサスペンス映画には絶望していたので、こんなスパイサスペンスの新作が観られたことに感動した。
全てのシーンが愛おしく、エンドロールを前にして「もっと見たい」と思った。こんな気分は何年振りだろう。
本当に地味な、安易に使うべきではないだろうが「リアル」な諜報の世界が描かれている。カメラも編集も至って自然でこれ見よがしなショットはほとんどない。細かいカットをつないで徒に観客を煽るような最近はやりの映画の手練手管のようなものはまったくない。とは言っても、回想シーンへの繋ぎ方なんて素晴らしいし、カメラは撮るべきものを撮り、編集と音楽はその効果を最大限に高めている。そのカメラが映し出す70年代の街並みなどの美術デザインも素晴らしかった。随所に職人技が冴えている。
一見緩慢なように見えるが、話は常に前進していて無駄が無い。時間軸は結構飛び回るしそれぞれの場面の情報量が多いので、正直なところ1回見ただけでは(しかも、ネイティブではないため字幕を追うというハンデもあっては)すべてを消化し切れたとは言えないように思う。それくらい濃度の高い2時間超だった。
俳優陣も完璧だった。
アカデミー賞にノミネートされたゲイリー・オールドマンはミニマムな演技で名スパイのジョージ・スマイリーの知性と忍耐、孤独を見事に表現している。英国諜報部のリーダーを演じたジョン・ハートも素晴らしいし、コリン・ファースも、最近売れっ子のトム・ハーディもみんなスターじゃなくて役者だった。
監督はトーマス・アルフレッドソン。「ぼくのエリ 200歳の少女」で絶賛されたそうで、僕はこの映画は未見だけど、そっちもきっと凄いんだろうな。自分のリズムとビジョンを持った監督のように感じた。
もうあと2回は観に行って少し冷静に観てみたい。この映画はリピーター割引もあるみたいなので、2回目からは1000円というのもありがたい。小説も映画の公開に合わせて新訳が出たので読み返してみたい。
まったく冷静さを欠いた文章だけど、この映画はいいよとしばらくは吹聴して回ることにしよう。
<余談>
映画館を出ようとするとばったりと父親に会った。偶然、同じ回を見に来ていたようだ。ル・カレを好きになったのは父のおかげだもんね。ありがとね。感謝するわ、ほんと。
2012-04-23 00:00
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テルマエ・ジャポネ [かふぇ・ど・ざっき(Note & Diary)]
体調不良が続く。
胃が痛んで何も食べられない。
頭痛も続いている。
血行が悪くなっているのかと思って
久しぶりに銭湯に行ってみた。
車で10分ほどのところにある普通の
銭湯。大人410円。
高くなったものだ。
全身をグゥーッと伸ばせる銭湯は
やはりリラックスする。
ジェットバスで全身をマッサージ。
あまり長風呂にすると、逆に疲れが
出そうだったので30分ほどで切り上げ。
湯上りにフルーツ牛乳をいただく。
「美味いッ」
『テルマエ・ロマエ』のルシウスじゃないけど
ちょっと体に悪そうなあの懐かしい甘さ。
たまには銭湯もいいものだ。
脱衣場や待合室?には間もなく公開の
映画『テルマエ・ロマエ』のポスターが
何枚も貼られていた。
あの映画に寄せる公衆浴場業界の期待が
感じられる。
銭湯は心地よかったが体調は戻らず。
頭痛は続き、フルーツ牛乳を迎えた胃は
再び痛み出した。
明日、「裏切りのサーカス」を観に行く
ことはできるのだろうか??
胃が痛んで何も食べられない。
頭痛も続いている。
血行が悪くなっているのかと思って
久しぶりに銭湯に行ってみた。
車で10分ほどのところにある普通の
銭湯。大人410円。
高くなったものだ。
全身をグゥーッと伸ばせる銭湯は
やはりリラックスする。
ジェットバスで全身をマッサージ。
あまり長風呂にすると、逆に疲れが
出そうだったので30分ほどで切り上げ。
湯上りにフルーツ牛乳をいただく。
「美味いッ」
『テルマエ・ロマエ』のルシウスじゃないけど
ちょっと体に悪そうなあの懐かしい甘さ。
たまには銭湯もいいものだ。
脱衣場や待合室?には間もなく公開の
映画『テルマエ・ロマエ』のポスターが
何枚も貼られていた。
あの映画に寄せる公衆浴場業界の期待が
感じられる。
銭湯は心地よかったが体調は戻らず。
頭痛は続き、フルーツ牛乳を迎えた胃は
再び痛み出した。
明日、「裏切りのサーカス」を観に行く
ことはできるのだろうか??
2012-04-22 00:00
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体調不良... [かふぇ・ど・ざっき(Note & Diary)]
昨日の昼くらいから突然気分が悪くなった。
頭はフラフラ、胃はキリキリ
原因は分からない。
会議が入っていたので帰るわけにもいかず
夕方まで仕事。
寒気が全身を襲い始める。
下半身に強烈なダルさ。ヤバい、熱だ。
帰り道、同僚と一緒になったので、
気が抜けない。
電車はいつも以上に混んでいて座れない。
レイトショーで映画はお預け。
最寄駅から自宅へはタクシー。
運転手がとろくて信号にかかりまくる。
いつもは2メーターが、4メーター。イラッ
風呂に入り体を温めてから布団に直行。
夜中も何度も目が覚める。気分の悪さは
変わらない。
朝起きた。
頭はズキズキ、胃はキリキリ
せっかくの週末に限ってなぜ?
こんなこと書き綴っている場合じゃ
ないんだろうけど。
頭はフラフラ、胃はキリキリ
原因は分からない。
会議が入っていたので帰るわけにもいかず
夕方まで仕事。
寒気が全身を襲い始める。
下半身に強烈なダルさ。ヤバい、熱だ。
帰り道、同僚と一緒になったので、
気が抜けない。
電車はいつも以上に混んでいて座れない。
レイトショーで映画はお預け。
最寄駅から自宅へはタクシー。
運転手がとろくて信号にかかりまくる。
いつもは2メーターが、4メーター。イラッ
風呂に入り体を温めてから布団に直行。
夜中も何度も目が覚める。気分の悪さは
変わらない。
朝起きた。
頭はズキズキ、胃はキリキリ
せっかくの週末に限ってなぜ?
こんなこと書き綴っている場合じゃ
ないんだろうけど。
2012-04-21 07:15
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書けない... [かふぇ・ど・ざっき(Note & Diary)]
書けない。
自分の文章への違和感を強く感じ始めてから
5年以上になるけれど、最近耐え難くなってきた。
だから書けない。
それは「書きたいように書けない」ということ。
法律の勉強を「真面目に」やった時期があった。
その頃に文章が変わったことは間違いない。
話し方も変わった。
どう変わったかというと、「くどく」なった。
同じ事を何度も言い換えてしまう。
「こっちの視点ではこうでしょ」
「あっちの視点でも問題ないよ」
って感じ。
「論点を総ざらえしないと気持ち悪~い」
みたいなね。
法律の文章って「明確」、「対称」、「均衡」、「調和」
に配慮しなきゃならない。西洋的だ。
でも、僕の理想の表現は、ドナルド・キーンが
『日本人の美意識』で述べるところの
「暗示または余情」 (suggestion)
「いびつさ、ないし不規則性」(irregularity)
「簡潔」(simplicity)
「ほろび易さ」(perishably)
が匂い立つような表現。それは誤解を受ける
危険を孕む曖昧なもの。僕の対極にあるものだ。
自分は「言葉側の人間」だ。
というか「言葉以外の方法」で表現ができない。
楽器もできないし、絵も下手だ。写真も撮らないし、
歌も歌わない。
だから「言葉」はいまのところ唯一の命綱。
違う表現にもトライするほうがいいのかもなんて
考えてみたり。
最近、デジイチを買うかタブレットを買うかで悩んで
いるんだけど、それは、写真を始めるか、書く量を
増やすかで悩んでいるってこと。
当分結論は出ないまま、日々が過ぎ行く。
そんな予感。
自分の文章への違和感を強く感じ始めてから
5年以上になるけれど、最近耐え難くなってきた。
だから書けない。
それは「書きたいように書けない」ということ。
法律の勉強を「真面目に」やった時期があった。
その頃に文章が変わったことは間違いない。
話し方も変わった。
どう変わったかというと、「くどく」なった。
同じ事を何度も言い換えてしまう。
「こっちの視点ではこうでしょ」
「あっちの視点でも問題ないよ」
って感じ。
「論点を総ざらえしないと気持ち悪~い」
みたいなね。
法律の文章って「明確」、「対称」、「均衡」、「調和」
に配慮しなきゃならない。西洋的だ。
でも、僕の理想の表現は、ドナルド・キーンが
『日本人の美意識』で述べるところの
「暗示または余情」 (suggestion)
「いびつさ、ないし不規則性」(irregularity)
「簡潔」(simplicity)
「ほろび易さ」(perishably)
が匂い立つような表現。それは誤解を受ける
危険を孕む曖昧なもの。僕の対極にあるものだ。
自分は「言葉側の人間」だ。
というか「言葉以外の方法」で表現ができない。
楽器もできないし、絵も下手だ。写真も撮らないし、
歌も歌わない。
だから「言葉」はいまのところ唯一の命綱。
違う表現にもトライするほうがいいのかもなんて
考えてみたり。
最近、デジイチを買うかタブレットを買うかで悩んで
いるんだけど、それは、写真を始めるか、書く量を
増やすかで悩んでいるってこと。
当分結論は出ないまま、日々が過ぎ行く。
そんな予感。
2012-04-20 21:00
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遠い春の日 [かふぇ・ど・ざっき(Note & Diary)]
昨日、阪急夙川駅近くの焼肉屋に行った。
帰り道、夙川駅に向かうと川べりから
若者たちが騒ぐ声が聞こえてくる。
大学のクラブやサークルの新歓花見だろう。
駅には学生と思しき集団。
肩を組んだり抱き合ったり・・・酔っ払いの空騒ぎ。
僕はといえば黙々と生ビール飲んで、焼肉食って、
クーポンでタダになったゆずシャーベット食べて・・・
20年前はあっちに居たんだな。
遠くなった春の日を想う。
帰り道、夙川駅に向かうと川べりから
若者たちが騒ぐ声が聞こえてくる。
大学のクラブやサークルの新歓花見だろう。
駅には学生と思しき集団。
肩を組んだり抱き合ったり・・・酔っ払いの空騒ぎ。
僕はといえば黙々と生ビール飲んで、焼肉食って、
クーポンでタダになったゆずシャーベット食べて・・・
20年前はあっちに居たんだな。
遠くなった春の日を想う。
2012-04-19 16:09
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宇宙からペンギンが見えた! [かふぇ・ど・ざっき(Note & Diary)]
南極にいるコウテイペンギンの個体数が約59万5000羽であることが衛星写真を使って確認されたそうです。
ペンギンは人が容易には近づけない極寒のエリアに生息しているため、いままでは個体数を把握することが困難でした。しかし、宇宙からの探査に成功したことにより、今後は経時変化や特定のエリアでの増減などを観察できるようになり、気候変動がもたらす影響がより詳細に分かる事により、ペンギンの保護に役立ちそうだとのことです。
絶滅危惧種といわれるペンギンですが、今回の調査結果は従来の想定生息数を大幅に上回るものだったようで明るいニュースです。幼い頃からペンギン大好きの僕としてもとても嬉しいニュース。
ペンギンは羽の色が黒と白でコントラストが強いため、上空からの観察だと見分けが付き易いのだとか。スパイ衛星などの技術を考えれば今回の結果は当たり前といえば当たり前なのですが、科学技術の進化は諸刃の剣と感じさせるニュースです。環境問題を惹き起こすのも、それを解決するのも科学技術。
人類のためだけでなく、地球に住むすべて生き物が共存していけるような科学技術が開発されることを祈りたいと思います。
2012-04-17 12:59
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国語辞典に萌え [かふぇ・ど・ざっき(Note & Diary)]
進級、進学のこの時期、書店の店頭には辞典類が平積みされて売られています。
各社、いろいろと工夫をしているようですが、いい辞書というものにはなかなか出会えません。売れているから使いやすいという事でもないですし、辞書選びは本当に難しいものです。
最近、家でも英語の文章を読むように心掛けているので英和辞典を使うことが多いのですが、実はいまだに中学の頃から使っている辞書を使っています。ボロボロになっていますし、翻訳も古くなってきていると感じるので買い換えたいと思っているのですが、イマイチ決め手が無くて困っています。今使っている辞書が、あまりにも手に馴染んでしまっているから使いやすいということもありますが。
英和辞典は中学からのお付き合いですが、小学生の頃から僕は辞書が大好きで(今でも好きですが)、いつも岩波国語辞典(ベージュの表紙が懐かしい第3版)と角川漢和中辞典をカバンに入れて持ち歩いていました。暇があれば辞書をパラパラ。友達よりも辞書の方がたぶん好きだったと思います。夏場は水着を入れるカバンに辞書を詰め込んでいたので、濡れた水着の水が辞書に沁みてしまって一部のページがバリバリになってしまいましたが高いものなので買い換えてもらう訳にもいかず、でも、その「疵」が逆に愛着に変わったくらいでした。
幼い頃の「馴れ」というのは恐ろしいもので、いまだに国語辞典は岩波、漢和辞典は角川の中辞典を使っています。岩波の国語辞典は最近第7版が出ましたが、角川の漢和中辞典は1959年初版で、僕が今使っている2002年の版で実に239版。ものすごい改版数です。一見、変わっていないように見えますが、常用漢字が毎年増えていったりしているので、常に変化しているようです。
岩波の国語辞典の良さはシンプルで明快、すごく腰が据わった感じのするところです。
今、日本で一番売れている辞書は三省堂の「新明解国語辞典」だそうです。実は5、6年前に岩波の第6版を買った時に、「売れ線」の新明解に乗り換えようかと浮気心が芽生えました。でも、新明解をパラパラめくると、解説にすごくクセがある。言葉のスタンダードを理解した人が使うには面白い辞書でしょうが、「新明解」をスタンダードと思うのはちょっとヤバいんじゃないかな?と思い、やはり岩波を手に取りました。
国語辞典の代名詞ともう言うべき「広辞苑」も、腰が据わらない感じなので自分では買ったことがありません。当然載っているであろうと思われる言葉が出ていないと思ったら、妙な新語が載っていたり、編集方針がイマイチよく分からない辞書です。国語辞典は新しいものがいいとは思っているのですが、当面は今手元にある第6版でいこうとは思ってます。
おっとっと。
本当はこんなことを書こうと思っていたわけじゃないんです。
昨春に見つけた小学生向けの辞書の表紙があまりに可愛くて、今年の春も再会したので思わず手に取りそうになってしまうという話を書きたかったのでした。ゆるい感じの動物キャラが大好きなので、この辞書の表紙には「萌え」です。
すみません。それだけです。
「萌え」なんて言葉は辞書にはどう出ているのでしょうか?
岩波国語辞典第6版では
「萌える」 芽が出る。芽ぐむ。きざす。 「若草-」
となっています。さすが王道。第7版では変わっているのでしょうかね?確かめてみようっと!
各社、いろいろと工夫をしているようですが、いい辞書というものにはなかなか出会えません。売れているから使いやすいという事でもないですし、辞書選びは本当に難しいものです。
最近、家でも英語の文章を読むように心掛けているので英和辞典を使うことが多いのですが、実はいまだに中学の頃から使っている辞書を使っています。ボロボロになっていますし、翻訳も古くなってきていると感じるので買い換えたいと思っているのですが、イマイチ決め手が無くて困っています。今使っている辞書が、あまりにも手に馴染んでしまっているから使いやすいということもありますが。
英和辞典は中学からのお付き合いですが、小学生の頃から僕は辞書が大好きで(今でも好きですが)、いつも岩波国語辞典(ベージュの表紙が懐かしい第3版)と角川漢和中辞典をカバンに入れて持ち歩いていました。暇があれば辞書をパラパラ。友達よりも辞書の方がたぶん好きだったと思います。夏場は水着を入れるカバンに辞書を詰め込んでいたので、濡れた水着の水が辞書に沁みてしまって一部のページがバリバリになってしまいましたが高いものなので買い換えてもらう訳にもいかず、でも、その「疵」が逆に愛着に変わったくらいでした。
幼い頃の「馴れ」というのは恐ろしいもので、いまだに国語辞典は岩波、漢和辞典は角川の中辞典を使っています。岩波の国語辞典は最近第7版が出ましたが、角川の漢和中辞典は1959年初版で、僕が今使っている2002年の版で実に239版。ものすごい改版数です。一見、変わっていないように見えますが、常用漢字が毎年増えていったりしているので、常に変化しているようです。
岩波の国語辞典の良さはシンプルで明快、すごく腰が据わった感じのするところです。
今、日本で一番売れている辞書は三省堂の「新明解国語辞典」だそうです。実は5、6年前に岩波の第6版を買った時に、「売れ線」の新明解に乗り換えようかと浮気心が芽生えました。でも、新明解をパラパラめくると、解説にすごくクセがある。言葉のスタンダードを理解した人が使うには面白い辞書でしょうが、「新明解」をスタンダードと思うのはちょっとヤバいんじゃないかな?と思い、やはり岩波を手に取りました。
国語辞典の代名詞ともう言うべき「広辞苑」も、腰が据わらない感じなので自分では買ったことがありません。当然載っているであろうと思われる言葉が出ていないと思ったら、妙な新語が載っていたり、編集方針がイマイチよく分からない辞書です。国語辞典は新しいものがいいとは思っているのですが、当面は今手元にある第6版でいこうとは思ってます。
おっとっと。
本当はこんなことを書こうと思っていたわけじゃないんです。
昨春に見つけた小学生向けの辞書の表紙があまりに可愛くて、今年の春も再会したので思わず手に取りそうになってしまうという話を書きたかったのでした。ゆるい感じの動物キャラが大好きなので、この辞書の表紙には「萌え」です。
すみません。それだけです。
「萌え」なんて言葉は辞書にはどう出ているのでしょうか?
岩波国語辞典第6版では
「萌える」 芽が出る。芽ぐむ。きざす。 「若草-」
となっています。さすが王道。第7版では変わっているのでしょうかね?確かめてみようっと!
2012-04-15 21:25
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アルコールフリー・ビール飲み比べ [かふぇ・ど・ぐるめ(Gourmet)]
先日、花見に行ったときに国内主要ビールメーカー4社が出しているアルコールフリー・ビールを飲み比べしてみました。
そこで本日は、【KAWAUSOアルコールフリー・ビール飲み比べAWARD 2012】として「缶デザイン」、「味」の2つの部門で表彰したいと思います。
ノミネート作品は以下のとおり。
アルコールフリー・ビールというカテゴリを創出したキリンの「FREE」

宣伝の巧さでは定評のあるサントリーが放った大ヒット。現在、カテゴリーシェア・ナンバー1の「ALL FREE」

味には定評があり、熱烈なファンを持つサッポロの「PREMIUM ALCOHOL FREE」

遂に禁じ手?を使った、ビールトップのアサヒが大きな賭けに出た「DRY ZERO」

ちなみに、僕の好きなビールメーカー順位(( )内はよく飲む銘柄)。
1位:キリン (クラシックラガー、一番搾り)
2位:サッポロ (エビス、黒ラベル) ※レッドスターで有名?なサッポロラガーも美味いけどあまり見かけない。
3位:サントリー (プレミアム・モルツ)
4位:アサヒ (スーパードライ) ※ただし、熟撰は美味い。
ということで、ゼロビールも第4位から順番に飲んでみました。
以下、簡単に感想っ!
「DRY ZERO」(アサヒ)
スーパードライと見紛うような缶デザイン。発売前は他社からクレームがつくなどちょっとした話題にもなりました。
僕がアサヒビールをあまり好きでない理由は、スーパードライのコクのなさ、香りのなさがその理由です。ビールを飲むときは麦とホップの香り、苦味と旨みを味わいたいのです。
さて、この「DRY ZERO」。かなりスーパードライに近い味わいです。もちろんアルコールが入っていませんからその分ライトな感じですが、ドライビールが好きなタイプの方であればこのあっさりした味わいで満足を得られるように思います。
アサヒも今期の目玉にしているようですし、これは売れるんじゃないかな?日ごろ、ドライを飲んでいる人が車で出かけたときには「指名買い」しそうな気がします。僕はスーパードライが好きではないのでもう買いませんけど。
「ALL FREE」(サントリー)
「これでいいのだ~♪」
クレモンティーヌが歌う「天才バカボン」の歌をバックに、バカボン風のほっぺにグルグル渦巻きを(CGで)付けた三浦友和さんと榮倉奈々さんのナチュラル系CMが功を奏したのか、現在、カテゴリシェアナンバー1のサントリー「ALL FREE」。
すっきりしていて「水」の味わいを感じる一品です。毎日アルコールはヘビーだけど、ビールのテイストは好きっていう女性に人気があるんじゃないかな?缶のデザインも女性向けに洗練されてます。
ビールテイストが欲しい僕はちょっと物足りなさを感じたんだけど、完成度は高い。
「水と生きる Suntory」のロゴも缶に付いていて、マーケティング、ブランディング戦略と商品との同期が取れている感じを受けます。Suntoryの勢いを感じますね。
「PREMIUM ALCOHOL FREE」(サッポロ)
缶のデザインもビールらしく、味もビールに最も近いと感じたのがこれ。美味いです。サッポロらしい王道を行く商品ですね。
サッポロはいつもいい商品を出すのですが、サントリーとは逆にマーケティング、ブランディングが下手ですね。主力のエビスもサントリー・プレミアムモルツのブランディングに完全にやられてしまいました。
「FREE」(キリン)
アルコールフリー・ビールのカテゴリーを開拓した商品であるキリンの「FREE」。
僕がはじめて飲んだのは3年ほど前のドライブの途中でした。嬉しがって運転しながら飲んだと記憶してます。フルーティな味わいでビールとの違いを感じましたが、それはそれで美味しい。ビールってアルコール以上に味わいやのど越しで飲んでいるんだと気づき、このカテゴリの将来性を強く感じました。
サントリーの「ALL FREE」にシェアを奪われたことも手伝ってか、最近、商品をリニューアルしたので味がどう変わっているのかに興味がありましたが、フルーティさが前面に出る味は変わりませんでした。これが「FREE」の味だということなのでしょうが、特徴的なだけに好き嫌いが分かれる味と思います。日本のビールやアルコール飲料ではあまり使われないようなグリーンを大きくフィーチャーした缶デザインは個性的で、どことなくヨーロッパ風なセンスを感じます。
以上が各商品への感想でした。
それでは発表に移ります。
KAWAUSOアルコールフリー・ビール飲み比べAWARD 2012
★缶デザイン部門★
Winner : 「FREE」(キリン)
キリンのデザインの基本を踏襲しつつも、色遣いにおいて個性的で異彩を放っている点を評価しました。一度見たら「FREE」と分かる個性は4作品の中で最も秀でていたと思います。
2位:「ALL FREE」(サントリー)
ナチュラルな白を基調にした洗練されており、シンプルなライフスタイルを求める人々に訴求するデザインは新しいカテゴリーの誕生を感じさせてくれました。
3位:PREMIUM ALCOHOL FREE(サッポロ)、DRY ZERO(アサヒ) 同点
旧来のブランド、もしくは缶ビールのデザインを踏襲しており新味が感じられませんでした。
★味部門★
Winner:「PREMIUM ALCOHOL FREE」(サッポロ)
最もビールらしいアルコールフリー・ビールで、ビールユーザーの信頼を勝ち得るであろうその味はもっとも満足度の高いものでした。
2位:「ALL FREE」(サントリー)
みずみずしい味は、缶デザインと同様ナチュラル、シンプルな印象で、どんな場面でも飲める新しい飲料のあり方を呈示していました。
3位:「FREE」(キリン)
独特のフルーティーなビールテイストは、従来のビールとは異なる新たな味を創り出しています。
4位:DRY ZERO(アサヒ)
DRYを好きな多くの顧客を裏切らない味に仕上がっていて完成度は高いと思いますが、新しさはまったく感じられませんでした。
以上、KAWAUSOアルコールフリー・ビール飲み比べAWARD 2012 でした。
皆さんも興味があれば飲み比べをしてみてはいかがでしょうか?
業界的、日経的?に言えば、DRY ZEROがどれだけシェアを伸ばすか?ビールと同様にカテゴリトップとなるのかが大変興味深いところ。男好きのするメタリックなデザインを女性がどう見るのかも勝負を分けるような気もします。
どれも個性があり、各社各様の努力が伺えますし、アルコールが入っていなくても満足感は案外得られるものです。お財布と体のことを考えて、アルコール入りは週末だけにして日ごろはアルコール・フリーにしてもいいかもな。
そこで本日は、【KAWAUSOアルコールフリー・ビール飲み比べAWARD 2012】として「缶デザイン」、「味」の2つの部門で表彰したいと思います。
ノミネート作品は以下のとおり。
アルコールフリー・ビールというカテゴリを創出したキリンの「FREE」

宣伝の巧さでは定評のあるサントリーが放った大ヒット。現在、カテゴリーシェア・ナンバー1の「ALL FREE」

味には定評があり、熱烈なファンを持つサッポロの「PREMIUM ALCOHOL FREE」

遂に禁じ手?を使った、ビールトップのアサヒが大きな賭けに出た「DRY ZERO」

ちなみに、僕の好きなビールメーカー順位(( )内はよく飲む銘柄)。
1位:キリン (クラシックラガー、一番搾り)
2位:サッポロ (エビス、黒ラベル) ※レッドスターで有名?なサッポロラガーも美味いけどあまり見かけない。
3位:サントリー (プレミアム・モルツ)
4位:アサヒ (スーパードライ) ※ただし、熟撰は美味い。
ということで、ゼロビールも第4位から順番に飲んでみました。
以下、簡単に感想っ!
「DRY ZERO」(アサヒ)
スーパードライと見紛うような缶デザイン。発売前は他社からクレームがつくなどちょっとした話題にもなりました。
僕がアサヒビールをあまり好きでない理由は、スーパードライのコクのなさ、香りのなさがその理由です。ビールを飲むときは麦とホップの香り、苦味と旨みを味わいたいのです。
さて、この「DRY ZERO」。かなりスーパードライに近い味わいです。もちろんアルコールが入っていませんからその分ライトな感じですが、ドライビールが好きなタイプの方であればこのあっさりした味わいで満足を得られるように思います。
アサヒも今期の目玉にしているようですし、これは売れるんじゃないかな?日ごろ、ドライを飲んでいる人が車で出かけたときには「指名買い」しそうな気がします。僕はスーパードライが好きではないのでもう買いませんけど。
「ALL FREE」(サントリー)
「これでいいのだ~♪」
クレモンティーヌが歌う「天才バカボン」の歌をバックに、バカボン風のほっぺにグルグル渦巻きを(CGで)付けた三浦友和さんと榮倉奈々さんのナチュラル系CMが功を奏したのか、現在、カテゴリシェアナンバー1のサントリー「ALL FREE」。
すっきりしていて「水」の味わいを感じる一品です。毎日アルコールはヘビーだけど、ビールのテイストは好きっていう女性に人気があるんじゃないかな?缶のデザインも女性向けに洗練されてます。
ビールテイストが欲しい僕はちょっと物足りなさを感じたんだけど、完成度は高い。
「水と生きる Suntory」のロゴも缶に付いていて、マーケティング、ブランディング戦略と商品との同期が取れている感じを受けます。Suntoryの勢いを感じますね。
「PREMIUM ALCOHOL FREE」(サッポロ)
缶のデザインもビールらしく、味もビールに最も近いと感じたのがこれ。美味いです。サッポロらしい王道を行く商品ですね。
サッポロはいつもいい商品を出すのですが、サントリーとは逆にマーケティング、ブランディングが下手ですね。主力のエビスもサントリー・プレミアムモルツのブランディングに完全にやられてしまいました。
「FREE」(キリン)
アルコールフリー・ビールのカテゴリーを開拓した商品であるキリンの「FREE」。
僕がはじめて飲んだのは3年ほど前のドライブの途中でした。嬉しがって運転しながら飲んだと記憶してます。フルーティな味わいでビールとの違いを感じましたが、それはそれで美味しい。ビールってアルコール以上に味わいやのど越しで飲んでいるんだと気づき、このカテゴリの将来性を強く感じました。
サントリーの「ALL FREE」にシェアを奪われたことも手伝ってか、最近、商品をリニューアルしたので味がどう変わっているのかに興味がありましたが、フルーティさが前面に出る味は変わりませんでした。これが「FREE」の味だということなのでしょうが、特徴的なだけに好き嫌いが分かれる味と思います。日本のビールやアルコール飲料ではあまり使われないようなグリーンを大きくフィーチャーした缶デザインは個性的で、どことなくヨーロッパ風なセンスを感じます。
以上が各商品への感想でした。
それでは発表に移ります。
KAWAUSOアルコールフリー・ビール飲み比べAWARD 2012
★缶デザイン部門★
Winner : 「FREE」(キリン)
キリンのデザインの基本を踏襲しつつも、色遣いにおいて個性的で異彩を放っている点を評価しました。一度見たら「FREE」と分かる個性は4作品の中で最も秀でていたと思います。
2位:「ALL FREE」(サントリー)
ナチュラルな白を基調にした洗練されており、シンプルなライフスタイルを求める人々に訴求するデザインは新しいカテゴリーの誕生を感じさせてくれました。
3位:PREMIUM ALCOHOL FREE(サッポロ)、DRY ZERO(アサヒ) 同点
旧来のブランド、もしくは缶ビールのデザインを踏襲しており新味が感じられませんでした。
★味部門★
Winner:「PREMIUM ALCOHOL FREE」(サッポロ)
最もビールらしいアルコールフリー・ビールで、ビールユーザーの信頼を勝ち得るであろうその味はもっとも満足度の高いものでした。
2位:「ALL FREE」(サントリー)
みずみずしい味は、缶デザインと同様ナチュラル、シンプルな印象で、どんな場面でも飲める新しい飲料のあり方を呈示していました。
3位:「FREE」(キリン)
独特のフルーティーなビールテイストは、従来のビールとは異なる新たな味を創り出しています。
4位:DRY ZERO(アサヒ)
DRYを好きな多くの顧客を裏切らない味に仕上がっていて完成度は高いと思いますが、新しさはまったく感じられませんでした。
以上、KAWAUSOアルコールフリー・ビール飲み比べAWARD 2012 でした。
皆さんも興味があれば飲み比べをしてみてはいかがでしょうか?
業界的、日経的?に言えば、DRY ZEROがどれだけシェアを伸ばすか?ビールと同様にカテゴリトップとなるのかが大変興味深いところ。男好きのするメタリックなデザインを女性がどう見るのかも勝負を分けるような気もします。
どれも個性があり、各社各様の努力が伺えますし、アルコールが入っていなくても満足感は案外得られるものです。お財布と体のことを考えて、アルコール入りは週末だけにして日ごろはアルコール・フリーにしてもいいかもな。
2012-04-12 00:00
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(Book #23) 日の名残り/カズオ・イシグロ [かふぇ・ど・ぶっくす(Books)]
<注意!>ネタバレがありますので、未読の方でラストをお知りになりたくない方は読まないでください。
英国で最高の文学賞といわれるブッカー賞を受賞したカズオ・イシグロの代表作。
1993年にジェームス・アイボリー監督、アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン主演で映画化もされ絶賛されました。社会人になり劇場に足を運ぶ回数が極端に少なくなった時期と重なっていたためか公開時に見逃し、未だに観ることができていない「未見自慢」の一本になってしまっています。映画を観る前に原作の味わいを先に知っておくべきだと思っていたところ、早川書房から綺麗な装丁で文庫が再版されていたので読んでみようと手に取ってみました。
スティーブンスは、ダーリントン・ホールという20世紀前半までは貴族外交の舞台にもなった大きなお屋敷で貴族のダーリントン卿に仕える執事でした。
しかし、ダーリントン卿は身を落とし屋敷はアメリカの資産家・ファラディ氏に売られることになり、スティーブンスは屋敷と一緒にファラディ氏に仕える身となります。
ある日、新しい主人から6日間の休暇を与えられたスティーブンスですが、休暇の直前、同僚だった女中頭ミス・ケントンから手紙を受け取ります。手紙を読むとミス・ケントンがダーリントン・ホールへの復職を望んでいるように感じます。そこでスティーブンスは、ミス・ケントンに会うために車で独り旅に出ます。
その道中、かつて仕えた主人のことやスティーブンスが働くダーリントン・ホールでの貴族外交をスティーブンスが回想する一人称の語りで話が進んでいきます。
ダーリントン・ホールでのスティーブンスとミス・ケントンとのやり取り、お屋敷の様子など目に浮かぶような素晴らしい描写が続きます。
話は緩慢というほどゆっくりと進みますが、原文が美しい英語で書かれているのか、翻訳がとても美しい日本語で綴られているので、その美しさに心癒され、普通ならば先を知りたくなって「止まらなくなる」ところ、「読み進めるのが惜しく」て細切れに読み進めました。
スティーブンスは、かつての「偉大なる英国=Great Britain」の「偉大なる執事」とは何かということに拘っています。
「偉大さ」を裏付けるものは「品格」であるというのがスティーブンスの持論ですが、彼は「偉大なる執事」であることを裏付ける「品格」を保つために、実はダーリントン卿が名誉棄損で訴えられ敗訴し名声が地に落ちるような人物であったにも関わらず、主人を信じ、神格化してしまっており、彼に思いを寄せていた女中頭のミス・ケントンの気を引くような行動にも気が付かない。まさにスティーブンスは「不感症」とでも言うべき人間で、それが彼の「偉大さ」を作っていたという、何とも哀しいオチ。
大英帝国が時代の変化に対応できず凋落していきつつある「日の名残り」と、偉大なる執事の「日の名残り」とをオーヴァーラップさせるようになっていて、それこそ本書の洗練された品格に「偉大なる文学作品」を感じずにはいられません。
ラストも味わい深いです。
ミス・ケントンとの再会を果たし、ミス・ケントンが彼を愛していたように、自分もまた、彼女を愛していたことを悟るスティーブンス。やがて二人は別れ、スティーブンスは失った人生を想い涙にくれながら夕暮れの桟橋を眺めていると男がスティーブンスに声をかける。
「おやおや、あんた、ハンカチがいるかね?(中略)結構きれいだよ。朝のうちに一度鼻をかんだだけだからね」
スティーブンスの話を聞いた男が言う。
「なあ、あんた、わしはあんたの言うことが全部理解できているかどうかわからん。だが、わしに言わせれば、あんたの態度は間違っとるよ。いいかい、いつも後ろを振り向いていちゃいかんのだ。(中略)人生、楽しまなくちゃ。夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばして、のんびりするのさ。夕方がいちばんいい。わしはそう思う」
小さな屋敷で執事をしていたという男は「品格」とはほど遠いと思われるけれども、人生の本質をとらえている。スティーブンスはもう一度前向きに「日の名残り」を過ごそうと小さな決意をするところで小説は終わります。
構成力、文章力。すべてが完璧に調和のとれた作品です。久しぶりに豊かな文学を読みました。素晴らしい作品です。次回は原書で読んでみたいと思います。
2012-04-10 00:00
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こんな夢をいまさらなんで見るんだろ? [かふぇ・ど・ざっき(Note & Diary)]
大学入試まであと1ヶ月強。その事実に突然気づいて、でも、あまり勉強してなくて焦りまくる夢を見た。
「ヤバい」という気持ちと「何とかなるでしょ」という根拠なき楽観的な気持ち。僕のいつもの思考パターン。心の中では焦っていても、その焦りを解消するための努力は回避するというダメダメ君。
最近見る夢のほとんどは「見た理由」が自分なりに分かる。
それは「ああしときゃよかった」と思うことを夢の中で実現するという、半ば意識的であり無意識的でもある代償行為なのだけど、今日の夢はおおよそ代償行為ではなく追体験とでも言いたくなるような内容だった。
受験勉強をほぼ一切しなかったことにおいては人後に落ちない自信があるけれど、さすがに少しは勉強しとけばよかったなと後悔することもある。だから、代償行為ということなら猛烈に勉強しようと努力しているはずなのだけど、夢の中の僕は焦りながらも何とかなると思っている「いつもの僕」であり「かつての僕」なのだ。んなもの追体験したってしょうがないじゃんか!
自分の無意識が「入試」に類することが近づいていると感じているのかもしれない。
でもその「入試」って何に入るための試験だ?そこが一番大事なんだけどね。そして、その「入試」が突然訪れたとして、果たして猛烈に努力できるのか?「今日の夢を見る限りでは期待薄だな」と自分が思うことが大事なのか?
よー分かりませんが、久しぶりに「焦りまくる」自分を体験できたのは良かったのかもしれない。自分でコントロールできないことに挑戦するということは自分の魂にはすごくいい訓練になると思うけど、最近、平凡な日々が続いてそういう機会が無いから、魂が「チャレンジするゾクゾク感」を求めているのかもしれないな。僕は平凡な日々というやつを愛せない人間なのかもしれない。
とにかく、次の「入試」は全力を挙げて取り組もうといまは思っている。
「ヤバい」という気持ちと「何とかなるでしょ」という根拠なき楽観的な気持ち。僕のいつもの思考パターン。心の中では焦っていても、その焦りを解消するための努力は回避するというダメダメ君。
最近見る夢のほとんどは「見た理由」が自分なりに分かる。
それは「ああしときゃよかった」と思うことを夢の中で実現するという、半ば意識的であり無意識的でもある代償行為なのだけど、今日の夢はおおよそ代償行為ではなく追体験とでも言いたくなるような内容だった。
受験勉強をほぼ一切しなかったことにおいては人後に落ちない自信があるけれど、さすがに少しは勉強しとけばよかったなと後悔することもある。だから、代償行為ということなら猛烈に勉強しようと努力しているはずなのだけど、夢の中の僕は焦りながらも何とかなると思っている「いつもの僕」であり「かつての僕」なのだ。んなもの追体験したってしょうがないじゃんか!
自分の無意識が「入試」に類することが近づいていると感じているのかもしれない。
でもその「入試」って何に入るための試験だ?そこが一番大事なんだけどね。そして、その「入試」が突然訪れたとして、果たして猛烈に努力できるのか?「今日の夢を見る限りでは期待薄だな」と自分が思うことが大事なのか?
よー分かりませんが、久しぶりに「焦りまくる」自分を体験できたのは良かったのかもしれない。自分でコントロールできないことに挑戦するということは自分の魂にはすごくいい訓練になると思うけど、最近、平凡な日々が続いてそういう機会が無いから、魂が「チャレンジするゾクゾク感」を求めているのかもしれないな。僕は平凡な日々というやつを愛せない人間なのかもしれない。
とにかく、次の「入試」は全力を挙げて取り組もうといまは思っている。
2012-04-09 00:00
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アサヒスーパードライ・ドライブラック [かふぇ・ど・ぐるめ(Gourmet)]
いろいろなビールの味比べをするのが好きなので、4月3日に発売されたアサヒスーパードライ・ドライブラックを飲んでみました。
売上好調な第3のビールでは各社から次々と新銘柄が投入されていますが、ビールのカテゴリーでの新商品は久しぶりではないでしょうか?
アサヒビールは今年に入ってからノンアルコールビールのドライゼロに引き続き、このドライブラックを発売。ビールカテゴリーのナンバーワンブランドを最大活用した「シングルマーケティング」に類する戦略を敷き始めたとも言えるでしょう。「本家」と直接競合する発泡酒や第3のビールの分野では「ドライ」ブランドは出さないでしょうが、不況下で顧客の選択肢を分かりやすく提示するという意味では正しい戦略のようにも思います。
さて、肝心のお味の方は・・・
予想通り黒ビールとは思えない「コクのなさ、味わいのなさ」です。
元々、スーパードライという商品がビールの香りやコク、苦みというものを切り捨てて、炭酸の強さと辛みを強調した味がウリな訳ですから当然と思います。もし、このドライブラックが普通の黒ビールだったらこの商品名にはしないでしょうし、してはいけないでしょう。
僕はスーパードライを美味しいとは思わないので、このドライブラックもやはり好きにはなれませんでした。
味というものは好き好きですし、一つの味としてこれもアリだとは思いますが、僕はビールを飲むのならビールらしい麦とホップの香り、苦みとコクが欲しいのです。
ということで、おそらくはもう二度と飲むことはないと思われる(いや、2本買っちゃったからあと1回は飲むけど)このドライブラック。市場がどう反応するのかには興味はあります。
僕がおいしいと思い、リピート購入をしたビールや発泡酒は短命に終わることが多いので、その意味では案外、大ヒットするかもしれません。僕は食品関係のマーケッターにはなれないことは確かなようです(^^)
2012-04-08 00:00
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(Music #19) Black Tie White Noise / David Bowie [かふぇ・ど・みゅーじっく(Music)]
Black Tie White Noise / David Bowie
1. The Wedding
2. You've been Around
3. I Feel Free
4. Black Tie White Noise
5. Jump They Say
6. Nite Flights
7. Pallas Athena
8. Miracle Goodnight
9. Don't Let Me Down & Down
10. Looking For Lester
11. I Know It's Gonna Happen Someday
12. The Wedding Song
日本では19年前の4月5日に発売されたDavid Bowieの"Black Tie White Noise"。僕は4月5日に必ずこのアルバムを聴くことにしています。
70年代の革新的な活躍、そして83年の"Let's Dance"のメガヒットの後、80年代半ばからの約10年のBowieを待ち受けていたのは、「漆黒」とでも言いたくなるような長い低迷の時代でした。
86年の映画"Absolute Beginners"に提供したタイトル曲など、いい曲もパラパラとあるのですが、神経症的な歪んだポップスとでも言うべきBowieらしさは影をひそめ、80年代半ば以降のディスコグラフィーはただのR&B好きロック・ミュージシャンという雰囲気になっています。
Bowie自身も音楽に対する情熱が醒めてしまったことは感じていたようで、初期衝動を取り戻すためのバンド"Tin Machine"を結成。ギター、ベース、ドラムにボウイという4ピースバンドでハードロックを展開します。結成当時はかなり叩かれたバンドでしたが、1stアルバムはイノヴェイティブとまではいかなくとも、まさに”ロックン・ロール”しているアルバムとして今では一定の評価を得ているようです。
そんなリハビリ的な活動、そして92年に黒人のスーパーモデル・”Iman”と結婚することでBowieは遂に蘇生を果たします。アルバムはBowieがImanとの結婚式用に作った曲="The Wedding Song"で幕を開け、幕を下ろします。
タイトルからして「黒人との絆による白人が奏でる雑音」というニュアンスが感じられ、BowieにとってImanとの出会いと結婚が決定的な転機となったことが読み取れます。
教会の鐘の音から始まる"The Wedding"のこっ恥ずかしいほどの清らかさ、一転、"You've been Around"の不気味なシンセサイザー音と強烈なリズム。アルバムのどの曲でもBowieのボーカルはサウンドと渾然一体となり迫ってきます。
白眉は大ヒットシングルとなった"Jump They Say"。
70年代のBowieの創作は精神病者でありながらもBowieの心の支えだった兄・Terryへの思いと、自身も発狂するのではないかという恐怖が生み出したものであったとも言われます。そんなBowieが鉄道に飛び込み自殺をした兄・Terryに向って、"My friend don't listen to the crowd
They say 'Jump'”(友よ、やつらが「飛べ」という声に耳を貸すんじゃない)、”Got to believe somebody"(誰かを信じるんだ!)と叫ぶこの曲のラストは70年代のBowieの楽曲群と比肩しうる高みに達しています。
また、このJump They Sayは兄・Terryに向ってはもちろんのこと、"Rock'n Roll Suicide"(ロックンロールの自殺者)となるがごとく身を削るような創作を行っていたかつてのBowie自身に向けられたものでもあります。人間Bowieへの転生をこの曲で高らかに宣言したと言えるでしょう。
プロデュースは"Let's Dance"でBowieにメガヒットをもたらしたNile Rodgersを起用。BowieとNile Rodgersは相性がかなり良いようで、"Let's Dance"とは異なるBowie Musicを創り出す事に成功しています。
「このアルバムを仕事を休んで何度も何度も聴きたい」「この音でBowieは確かに復活した、泣きそうである」と書いたのは音楽評論家の山崎洋一郎氏でしたが、発表当時、僕もまったく同じ気持ちでした。
僕がBowieファンになったのは83年の"Let's Dance"からでした。
"Let's Dance"は今聴いても素晴らしいアルバムですが、Nile Rodgersのプロダクションに乗っかったBowieという図式は否定しようがありません。
しかし、80年代半ば、Bowieの70年代のアルバムは権利関係で廃盤となっており、70年代のBowieを聴くにはRCAから出されたいくつかのベスト盤を買うくらいしか方法がありませんでした。そんなベスト盤に収められた"Space Oddity"や"Heroes","TVC15"といった楽曲をそれこそレコードが擦り切れるほど聴きまくったものです。
そんな「遅れてきたファン」にとって、90年から始まったRYKOによる全アルバムの再リリース、そしてこの復活作の発表は涙が出るほど嬉しかったものです。
さて、Bowieの今はというと2004年のツアー中に心臓の疾患が見つかり、その後は事実上引退のような形になってしまっています。どうやら創作意欲もすっかり衰えてしまい、Imanとの間に授かった娘さんの世話に没頭しているようです。
人間Bowieとして辿りつきたかった地平に到達したわけですから喜ばしいことではありますが、ファンとしては少し寂しくもあります。いまは彼が数多く残してくれたマスターピースたちを楽しむことで満足するしかなさそうです。
2012-04-07 00:00
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(Movie #21) レインマン [かふぇ・ど・しねま(Movie)]
「レインマン」
原題:Rain Man
監督:Barry Levinson
出演:Dustin Hoffman, Tom Cruise, Valeria Golino
製作:1988年
日本公開:1989年2月
★アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞 受賞
冒頭、タイトルバックが素晴らしい。
クレーンに吊られる赤いランボルギーニ・カウンタック。バックで流れる"Iko Iko"のリズム感と相まって一気に観客を引き込んでいきます。続くシークエンスでトム・クルーズのキャラクターを描き切るあたりは監督の手腕が冴えています。
アカデミー主演男優賞を獲ったダスティン・ホフマンの演技はさすがとは思いますが、計算し尽くしている感じでやや鼻につきます。トム・クルーズは口八丁の生意気な男を好演しています。
アカデミー賞4部門受賞した本作ですが、トム・クルーズが自閉症の兄との交流を通じて大人になるためのイニシエーションを受けていくという、典型的なロードムービーです。徹頭徹尾「ふつう」の映画ですが、全編に「アメリカ映画」としての豊かさが満ちています。
冒頭はもちろんのこと、バリー・レヴィンソンの演出は安定感があり編集のリズムも素晴らしい。アメリカの田舎や夜のラス・ヴェガスを捉えたジョン・シールのカメラはどこまでも美しく、脚本も些細なエピソードを丹念に拾っていきながら兄弟の少し変わった交流を暖かく描いていきます。
ちなみに、同年にアカデミー賞にノミネートされた作品は、「偶然の旅行者」、「危険な関係」、「ミシシッピー・バーニング」、「ワーキング・ガール」でした。中でも「ミシシッピー・バーニング」は力強い作品でしたし、ジーン・ハックマンの演技には催眠効果がありましたが、アカデミーは「レインマン」の安定感、伝統的な正しさを選んだという事でしょう。
観た後に「ああ、いい映画だった」と素直に認めてしまう映画です。
少々鼻につくダスティン・ホフマンの演技も、観終る頃には「やっぱり凄かった」と思ってしまう。映画的な幸福がいっぱい詰まった80年代の傑作だと思います。
2012-04-05 00:00
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(Music #18) Tapestry / Carole King [かふぇ・ど・みゅーじっく(Music)]
"Tapestry" / Carole King
1. I Feel the Earth Move
2. So Far Away
3. It's Too Late
4. Home Again
5. Beautiful
6. Way Over Yonder
7. You've Got a Friend
8. Where You Lead
9. Will You Love Me Tomorrow
10. Smackwater Jack
11. Tapestry
12. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman
長い間CDラックに並べているだけでも、突然、居ても立っても居られないほど聴きたくなるアルバムがあります。今日ご紹介するCarole Kingの"Tapestry"(邦題:つづれおり)はそんなアルバムの代表格です。
Carole Kingの力強いキーボードとベースラインが印象的な"I Feel the Earth Move"(邦題:空が落ちてくる)、気怠いイントロと歌い出し、サビの切ない歌いっぷりが何とも印象的なポップス史上最高の失恋ソングの一つである"It's too Late"(邦題:イッツ・トゥー・レイト)、訥々と友情を謳い上げた名バラッド"You Got a Friend"(邦題:君の友だち)、恋に落ちた苦しみを甘く歌った"Will You Love Me Tomorrow"(邦題:ウィル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロー)などなど、すべてがポップスのマスターピースとなった驚くべきアルバムです。
Carole Kingは元々作曲者としてエヴァリー・ブラザース、ドリフターズ、シュレルスなどの人気グループに曲を提供しており、彼女のソング・ライティングの才能は折り紙つき。
本アルバムに収録されている”Will You Love Me Tomorrow"や"Natural Woman"といった曲は、他のアーティストに提供した曲のいわばセルフカヴァーになっています。
ポップス全盛の1960年代前半には先に述べたようなミュージシャンへの楽曲提供を数多くこなす一方で、1962年には自身の名義でシングルを発表しますが、レコード会社の経営問題でソロアーティストとしての活躍の場を失います。しかし、1970年代に入りシンガー・ソング・ライターの時代が到来し、A&Mレコードからアルバム"Writer"を発表、2枚目のアルバムがこの"Tapestry"ということになります。
Carole Kingをモデルにした”Grace of My Heart"(1996)という映画がありました。
その映画で描かれていたのは、先ほど書いたような華やかな作曲者としての成功ではなく、ソロ・アーティストとしてデビューしたくても時代の壁に阻まれてそれを果たすことが出来ず、自身の才能は他の人気グループに曲を提供することでしか知らしめられない、そんな彼女の悪戦苦闘ぶりでした。
そんな苦しみの中で恋にも悩み、結婚、離婚を経験し、多くの幸せや哀しみを経て作られたアルバムが”Tapestry"(映画の中では"Grace of My Heart"というタイトルになっていました)だったというところで映画は終わります。
まさにこの"Tapestry"には、そんなCarole Kingの人生の幸せ、哀しみが「織り込まれた」1枚と言えるのでしょう。人生の光と影、幸せの裏にある哀しさ、哀しみの裏にある楽しさ。そんな人生の陰影を豊かに描き出した作品だからこそ、発表から40年経ってもなお色褪せずに聴き継がれているのだと思います。
2012-04-03 08:17
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今夜は最高! [かふぇ・ど・てれび(TV)]
昨日の日経新聞の夕刊に「YouTubeは記憶の宝庫」というコラムが載っていました。
「確かにその通りだな」と思いながらYouTubeを見ていると「今夜は最高」の動画を発見しました。
「今夜は最高!-What a Fantastic Night!-」は、1981年から89年まで日本テレビ系列で放送されたバラエティ&トーク番組。司会はタモリさん。
タモリさんの「パートナー」として女性のゲストが2週連続で登場し(女優さんが多かった)、週替りのゲストとトーク、コント、ライブをやる大人な番組だった。酒を飲み、タバコを吸いながらのトーク番組なんて今ではありえない。終了した番組の復活が叶うなら、僕は間違いなくこの「今夜は最高!」をもう一度見たいと思う。
いくつも動画はありましたが、団しん也さんの芸があまりにも素晴らしいのでリンクを貼ります。
http://youtu.be/epgRgkOUKNI
タモリさんと団さんの寺山修司さんと野坂昭如さんのモノマネも絶品。団さんは今でも月に1回、銀座のSwingというジャズライブバーでレギュラー出演されているようです。ぜひとも見たい!
と、ここまでは昨晩に書いた記事だったのですが・・・
今朝見ると、YouTube上の動画が削除されていた!!
昨日見たのが最後だったのか・・・著作権の問題とはいえ、ちょっと悲しいな。
著作権云々言うならば、DVDにして出してくれ~
別の画像を発見!!
「確かにその通りだな」と思いながらYouTubeを見ていると「今夜は最高」の動画を発見しました。
「今夜は最高!-What a Fantastic Night!-」は、1981年から89年まで日本テレビ系列で放送されたバラエティ&トーク番組。司会はタモリさん。
タモリさんの「パートナー」として女性のゲストが2週連続で登場し(女優さんが多かった)、週替りのゲストとトーク、コント、ライブをやる大人な番組だった。酒を飲み、タバコを吸いながらのトーク番組なんて今ではありえない。終了した番組の復活が叶うなら、僕は間違いなくこの「今夜は最高!」をもう一度見たいと思う。
いくつも動画はありましたが、団しん也さんの芸があまりにも素晴らしいのでリンクを貼ります。
http://youtu.be/epgRgkOUKNI
タモリさんと団さんの寺山修司さんと野坂昭如さんのモノマネも絶品。団さんは今でも月に1回、銀座のSwingというジャズライブバーでレギュラー出演されているようです。ぜひとも見たい!
別の画像を発見!!
2012-03-31 00:00
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